インプラント治療が受けられる人、受けられない人の違い
インプラント治療はどんな方でも受けられるのでしょうか。治療が受けられないのはどんな場合なのかをご説明します。結論からいうと、ほとんどの方はインプラント治療が受けられる時代になってきました。インプラント治療が受けられない例としては、全身の状態などによりインプラントはもちろんのこと、他の歯科治療も受けられないような場合です。例えば、重度の全身疾患がある方です。具体的にはがん、心筋梗塞、自然出血しやすい病気、自己免疫疾患、ビタミンD欠乏症、骨粗鬆症、糖尿病などです。
また体質的な問題として、金属(チタン)アレルギーの方も挙げられます。例として挙げたような全身疾患を抱えている方は、状態が落ち着いていて、リスクがないことが判断されないとインプラント治療が受けられないのです。当てはまる方は、医師に相談してみてください。状態が安定していれば、治療が検討できます。次に身体の部分的に問題がある方が挙げられます。虫歯や歯周病、口腔粘膜の疾患、蓄膿症などの問題がある方は、それらの治療を済ませたあとにインプラント治療を検討するとよいでしょう。他には、顎骨量が少ない方の場合です。インプラント治療をするために、事前に骨量を増やすための治療をすることもあります。
現在服用しているお薬がある方も医師との相談が必要です。ステロイド剤、抗腫瘍剤、抗血栓剤の使用、顎への局所的な放射線治療をされている方は担当医と連携し、治療を検討しましょう。従来ではインプラント治療が難しいとされていた方でも、近年では治療が受けられるケースが増えてきています。高齢者の方、ヘビースモーカー、18歳以下の方、正しく口腔検査や定期健診が行なえない方など、治療が受けられないのではないかと心配でも一度歯科医に相談してください。さらに状況が悪化し年齢を重ねる前に、早めに治療したほうがよいでしょう。少しでもインプラントが気になるのであれば、思い立ったらすぐに相談、検討することをおすすめします。