歯科コラム Column

インプラントといえば、治療に高額な費用がかかるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。確かに、インプラントは自由診療であり保険の適用対象外であるため、費用が比較的高額になりがちです。しかし、長期的に考えると、コスパの高い治療方法ともいえるのです。

歯を失った場合の治療方法としてインプラントの他には、入れ歯やブリッジがあります。これらは保険診療で行なえるため、初期費用を抑えられるという理由で選択される方が多くいらっしゃいます。しかし、これらの治療は寿命が短く、定期的に修理や交換といった再治療が必要になってきます。治療の時期や状況にもよりますが、入れ歯とブリッジの場合は7年〜8年が平均的な寿命です。そのため、入れ歯やブリッジの場合は何度も治療を繰り返す必要があり、その都度費用や時間がかかってしまう上、周囲の歯や歯茎へも負担も増大します。

もちろん、インプラントも一度入れたからといって、一生使えるとは限りません。使い方によっては修理や交換が必要です。それでも、チタンで作られたインプラントは耐久性と持続性に優れているため、メンテナンスをしっかりと行なえば平均耐久年数は10～15年ほどといわれます。さらに、入れ歯やブリッジと比べた際には、優れた使用感をもっているため、歯のことを気にすることなく食事を楽しめるでしょう。さらに治療箇所の違和感もほとんどないため、ノンストレスで生活を送ることができます。

また、治療の際に周りの歯や歯茎にかける負担が最小限に抑えられているため、他の健康な歯を残しやすく、少ないリスクで治療を行なえるというメリットまであるのです。健康寿命に気を遣いながら、歯の治療をしたいという方には、コスパの良いインプラント治療がおすすめです。

インプラントには多くの種類・メーカーが存在しており、同じインプラント治療でも値段が異なります。何十年も付き合っていくものですので、治療費だけで判断せず、信頼できる歯科医に相談のうえ、納得のいく方法で行なうようにしましょう。