インプラントと総入れ歯の違い

歯科コラム Column

インプラントと総入れ歯の違い

インプラントと総入れ歯の違い

歯をすべて失った際、インプラントか総入れ歯のどちらかを選ぶことになります。総入れ歯はすべての歯がひとつになっており、口の中の粘膜と歯肉で支えて装着します。食事の際に外れないように、患者様の口に合う型を取っていくのが特徴です。取り外しできるため、天然歯よりも噛む力が弱くなり、口に合っていない場合は上手く噛めなくなることが欠点でもあります。また、お口の中全体を覆うことになるので、総入れ歯に使用する素材によっては食べ物の味や温度が伝わりづらくなります。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、しっかり固定できれば天然歯と同じ力で噛むことが可能です。取り外して洗浄する必要もなく、通常の歯磨きでケアができる点も特徴となります。

インプラントの方が、メリットが大きく感じる方も多いと思いますが、総入れ歯と違いインプラントは保険適用外であるため、治療にかかる費用が高額になります。さらに取り外しができないため、インプラント部分に問題が発生した場合、再び大がかりな手術が必要になるので注意しましょう。
治療内容が異なるため、治療期間も総入れ歯は1ヶ月から2ヶ月、インプラントは3ヶ月から10ヶ月と大きく違います。また、天然歯のように噛むことができますが、インプラント治療では神経を取り除いているので、痛みや違和感に気づきにくく、歯周病が進行しやすい点も注意点として挙げられます。

総入れ歯は毎日取り外して洗浄しなければいけませんが、取り外せることで細部まで磨き、清潔に保つことが可能です。インプラントは天然歯と同じく、歯と歯の間や歯周ポケットなどの隙間ができるため、歯周病のリスクも高くなり、日頃の歯磨きがとても重要になります。
総入れ歯もインプラントも、丁寧に歯磨きや洗浄を行なっていたとしても定期的に歯科でメンテナンスを行なう必要があります。総入れ歯もインプラントもどちらにもメリットとデメリットがあるので、事前に歯科と相談し、患者様自身が自分に合っていると思う治療法を選びましょう。

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